講演者 | 青山崇洋氏(岡山理科大学) |
題目 | 多重ゼータ関数と高次元ランダムウォーク |
日時 | 2024年11月28日(木) 16:30~17:30 |
場所 | 東京理科大学野田キャンパス4号館3階数理科学科セミナー室 |
概要 | 一般にある多変数関数が与えられたとき,それがある確率分布の特性関数となるか否か について判定することは困難である. その方法としては測度の半正値性を確認するための Bochner の定理等いくつか存在するが,実際には対応する測度が確率分布となることがほ ぼ自明な関数しか取り扱われていない.特に多次元の無限個の点に重みをもつ離散分布に 対応する関数については,ただ単に分布を定義する,もしくはその非無限分解可能性まで を示した結果はいくつか存在するが,それ以外の有用な情報は殆ど得られていない. 本講 演では多重ゼータ関数を用いて東京理科大学中村隆氏とともに導入した無限個の点に重 みをもつ多次元離散型確率分布のクラスを紹介し,高次元格子上を運動する様々なランダ ムウォークの確率分布との関係について述べる. |
備考 | 共催:東京理科大学総合研究院数理解析連携研究部門 共催:創域の芽プロジェクト「数理科学科ダブルラボの継続的な発展」 |
Department of Mathematics
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