2025.06.09談話会

講演者宮崎 隼人氏(香川大学)
題目吸引的消散構造を持つ非線形シュレディンガー方程式における解の質量減衰について
日時2025 年6 月9 日(月)16:30~17:30
場所東京理科大学野田キャンパス4号館3階 数理科学科セミナー室
概要消散構造を持つゲージ不変なべき型非線形シュレディンガー方程式を考察する. このような非線形シュレディンガー方程式では解の質量保存則が成立せず, 時間発展により解の質量(2 乗可積分ノルム) が単調減少することが知られている. 特に, 非線形項のべきがBarab-Ozawa 指数よりも大きい場合その質量は減衰せず, そうでなければ減衰する. 本講演では, べきがBarab-Ozawa 指数未満の場合を考察する. 特に, 解析が困難な吸引的消散条件と呼ばれる解が局所的に集中し得る場合に, 解の質量減衰オーダーに関して得られた結果を報告する. なお本講演は, 熊本大学の北直泰氏, 愛媛大学の佐藤拓也氏との共同研究に基づく.
備考共催:東京理科大学総合研究院数理モデリング研究部門
共催:創域の芽プロジェクト「数理科学科ダブルラボの継続的な発展」
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