横断型コースエネルギー・環境コース
参加する学生に期待すること
現在の世の中は、非常に多様性に富んでいるため、1つのコアの技術の成果はエンドユーザーの嗜好に大きく左右されるため、嗜好のキャッチと他のアイデアと組み合わせが重要となってきています。一方、我々の活動は、エネルギーの消費と密接に関係しており、今危機となりつつある温暖化問題は、我々自身がその解決策を見出す必要があります。
温暖化の対策は、1つの技術やシステムだけではなく、社会的背景や文化の違いを顧慮し、さまざまな組み合わせの中で、適切な技術を開発し、導入のための最適なシステムを整備し、そして、それを実行していくことが求められます。
このような状況を鑑み、このエネルギー・環境コースにおいては、
- ①横断型というさまざまな分野を融合する仕組みの構築
- ②我々が求められている課題に対して、必要なスキルと考え方を整理する戦略の実現
- ③そして、チーム力を持った研究成果及び普及の実現
をしていきます。特に、本コースでは、温暖化問題に対して、産業界等で率先的に解決すべき人材として、本コースで学修したスキルを有し、活躍していける人材育成を目指します。
そのために、参加する学生1人1人が全体を俯瞰し、自分の適切な役割を理解し、さまざまな複合的な課題に対応するために、自分が行うべきことを達成するためのスキルを身に着けることを期待しています。
本コースでの取組事例
前述した学生の育成を目指し、本コースでは、既に、他専攻を横断型のプロジェクトがスタートしています。後述するプロジェクトでは、経営工学専攻、機械工学専攻、電気工学専攻及び工業化学専攻の教員及び学生が参加しており、温暖化への対応だけでなく、ITの高度化、社会的ニーズへの対応を目指した研究教育を実現しています。
図 バイオ水素による燃料電池開発
このプロジェクトは、環境対策と同時にモバイル用の燃料電池の開発とを組み合わせた横断型プロジェクトの例です。この開発は、モバイル用だけでなく、スクーターやドローンへの搭載についても内外のメーカーから関心を持たれています。
本コースにおける研究テーマ
以上のプロジェクト例の他、本コースにおいては、温暖化への対策と持続可能な社会の実現という大きな目標のもと、そこに参加する教員および学生が参加し、主に次の4つのテーマ(分野)から融合的な研究及び教育を推進していきます。
- ①ネルギーシステムの提案・構築
- ②素材開発(含む計測・評価)
- ③プラント・装置・デバイス・等開発
- ④全体システムの評価・検証 他
本コースの最終目標は、ここで生み出された研究成果が、エネルギー環境分野で大きな貢献を果たしていくことです。