Faculty & Labs

Data

研究室数

12研究室

(2026年4月予定)

研究室の分野

  • 科学コミュニケーション
  • 情報・データサイエンス
  • 数理
  • 理科(物理学、化学、生命科学)

Message
from the Dean

「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」――これが私たちの大学の建学の精神です。創立以来、私たちは高度な科学技術の研究を通じて「理学の普及」を実践し、その成果を学生に伝えることで、多くの優れた卒業生を世に送り出してきました。
しかしながら、現代社会においては、科学技術と社会との関係が大きく変化しています。科学の進展によって専門知識は高度化・細分化し、一般市民にとって理解しづらいものとなっています。その結果、科学者との間に「知識のギャップ」が生じています。一方で、AIや遺伝子技術など、社会に与える影響が大きい科学技術が次々に登場しており、市民がリスクと恩恵を理解し、意思決定に関わることの重要性はますます高まっています。

また、AIやクローン技術の発展は新たな倫理的・社会的課題を生み出しており、市民がこうした議論に参加できる知識や仕組みの整備が求められています。さらに、環境問題やワクチンに関する議論では、科学への不信感が見られる場面もあり、科学と社会、そして市民との新たな関係を築くことが急務となっています。
近年では市民科学の広がりにより、一般市民が調査や政策形成に関わる機会が増え、双方向の対話や意見を反映する仕組みづくりが進められています。また、データサイエンスやインターネットの活用が進む一方で、誤情報の拡散も深刻な課題となっており、正確な情報提供と科学的リテラシーの重要性が高まっています。国際的にも、市民参加や科学のグローバルな対話の推進が重視されつつあります。
こうした現代社会の複雑な課題に対して、私たちはその解決の糸口を「科学コミュニケーション」に求めました。科学の理解を促進し、社会的な対話を深め、信頼を構築し、より良い意思決定を支える――私たちは、こうした役割を果たす人材の育成を目指しています。本学科では「科学コミュニケーション」を理論と実践の両面から学ぶことはもちろん、「情報・データサイエンス」や「数理」、「理科(物理・化学・生命科学)」といった高度な科学知識も幅広く学べます。学年が上がるにつれて、自分の軸足をしっかり定められるカリキュラムを用意しています。
本学科は、科学コミュニケーションを専門的に学べる日本で唯一の学科です。フランスの政治思想家トクヴィルは、アメリカ社会を「民主主義と平等を目指す壮大な実験」と表現しました。同じように、私たちの学科も、科学と市民をつなぐ「壮大な実験」の場だと考えています。個性豊かな教授陣と学生が力を合わせ、この実験をともに形にしていく。その挑戦に参加してくれる意欲ある仲間を、私たちは心から歓迎します。

学科主任(就任予定) 渡辺 雄貴 教授

渡辺 雄貴 教授

Faculty & Labs List

教員一覧

教授

准教授

講師

助教

研究室一覧

  • Akakura Lab

    担当教員
    分 野
    • 情報・データサイエンス

    仮想空間(VR)を利用した
    学習支援システムやオンラインテストの
    受験者認証システムの開発

    本研究室では、①教育・学習、法に関するデータを収集し(データマイニング、テキストマイ ニング)、その数理的解析を行うこと(データ分析;自然言語処理を含む)、② ①の解析結果に基づき、VR、 AR等の技術を用いたeラーニング、eテスティング等のシステムを開 発すること、③eテスティングにおける個人認証モデル・個人認証システムの開発、の3つ を主たる研究テーマとしています。

    Keyword

    eラーニング、eテスティング、学習支援システム開発、データ解析

    Message

    最先端の技術を利用した学習支援システムを開発して、個別最適化教育と遠隔でも協働学習が実現できる環境を実現していきましょう。

  • Ito Lab

    担当教員
    分 野
    • 数理

    数学の構造 美の追求と
    現実世界への応用

    代数方程式の解空間である代数多様体やそこに現れる特異点をさまざまな角度から研究しています。主な対象である正標数代数曲面や特異点の研究では、自然や実社会からは遠い、抽象度の高い概念を扱いますが、計算を進めると、予定調和のように美しく自然に符合する場面に出会うことがあります。 具体と抽象が相互に絡み合う代数学の世界を扱い、ときには実社会への応用も扱い、数学に潜む「美」を追求します。

    Keyword

    代数多様体、特異点

    Message

    数学の世界は論理という言葉を用いて基礎から構築された巨大な構造物と捉えることができます。これらを隙間なく理解し全体を論理的に捉えることで、そこにあらたな構造を付け加えたり、既に構築されているものをより詳細に調べることで世界が広がっていきます。そのような数学「美」を追求することで思わぬ場面で現実世界との繋がりもあります。考えることが好きな人、柔軟な発想で想像することが好きな人、未知のことに興味をもてる人、数理科学をベースとして追求してみましょう!

  • Oura Lab

    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 情報・データサイエンス

    学びのしくみをデザインし、
    考える力を育てる

    学習科学は、人の学びの過程を明らかにし、その力を伸ばすための学習環 境をデザイン・創造する研究分野です。近年、フェイクニュースをはじめ とする誤情報がSNSを通じて拡散しており、情報の真偽を見極める力の重 要性が高まっています。本研究室では、情報の根拠や証拠(エビデンス) を評価する能力の調査や、その育成を目的とした教授法の開発を行ってい ます。また、ブレンド型学習(反転授業)やハイブリッド学習といった ICTを活用した新たな授業手法、学習支援システム、デジタル教材の開発 と、その効果の検証も行っています。

    Keyword

    誤情報、証拠評価、ハイブリッド学習、デジタル教材、ラーニングアナリ ティクス、学習科学

    Message

    正解がひとつではない時代、私たちに求められるのは「考える力」と「学び続ける力」です。本研究室では、人が学ぶしくみを明らかにし、その知見をもとにより良い学びを支える授業・教材・ツールをデザインしています。教育や社会に関心のある方、誰かの「わかる」を支えたいと思う方、ぜひ一緒に未来の学びをつくりましょう。

  • Okiharu Lab

    オリジナルHP
    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 理科(物理学、化学、生命科学)

    すべての人に科学の本質の面白さを

    物理教育研究は、物理学に固有の学習者の困難を明らかにし、効果的な教授法を開発することで、学習者が深く理解することを目的として行われています。本研究室では、生徒が物理現象や物理の問題を理解する学習過程を科学的に分析し、ICT等を活用して効果的に科学概念形成を構築できるような授業法の開発などについて研究を行なっています。また、科学技術の進歩とともに変革する社会の課題解決を念頭に、物理学を軸としたSTEAM教育教材の開発も行っています。

    Keyword

    物理教育、STEAM、ICT活用

    Message

    近年の科学技術の進歩は目覚ましいものがあります。物理学は身のまわりの自然現象の法則性を記述する学問ですが、科学技術の礎となる学問でもあります。物理学を深く学ぶだけでなく、物理学を学ぶ上での難しさについても理論と実践の両方の側面から理解を深め、「物理学が分かった!」「物理学は面白い」「物理学の原理が科学技術に応用されている」と相手に伝わるようなアプローチの仕方を一緒に考えてきましょう。

  • Kozakai Lab

    担当教員
    分 野
    • 数理

    難しいことを行列で考えよう!

    群とは、ある種の対称性であり、化学や物理といった理系学問のみならず、情報セキュリティや暗号技術、人工知能など社会の多くでも役に立っています。しかし、群の構造を解析するのは容易ではありません。そこで、行列を用いて群を表現することで群の構造を調べます。更に、行列を用いた表現を多元環に対しても考えてます。

    Keyword

    有限群の表現論、多元環の表現論

    Message

    数学は、科学コミュニケーション学科で学ぶあらゆる学問の土台となる重要な分野です。大学で学ぶ数学にはさまざまな捉え方があり、人と議論することで「そんな見方もあるのか!」と視野が広がります。本学科で学ぶ、異なる関心を持つ仲間たちと数学について議論をすることで、新たな発見がきっとあるはずです。

  • Shimokawa Lab

    担当教員
    分 野
    • 情報・データサイエンス
    • 数理

    統計学・機械学習に基づくデータの解析

    センサー技術やストレージ技術の進歩により、現代社会はデータで溢れかえっています。これらのデータを解析し結果を正しく解釈する、また得られた知見を社会や人の目的に応じて適切に利用していくために、確率論から統計学、そしてプログラミング技術という幅広い知識が必要となります。本研究室では数理統計学から実際のデータ解析まで、広く統計学に係る研究を行っています。特に医療やアンケート、そして教育に関わるデータの統計解析、また機械学習を用いたパターン認識や予測モデルの構築とそれらの応用に力を入れています。

    Keyword

    生存時間解析、木構造モデル、アンサンブル学習、分割表の解析、異常値検出、項目反応理論

    Message

    本学科では、データを正しく扱うために必要な数理の基礎知識から、応用的知識、そして実際の解析まで幅広く学ぶことができます。データが溢れかえる現代社会において、ここで得られる知識・経験は、卒業後、例えどのような進路を選ぶとしても、必ず皆様の力になってくれると信じています。科学コミュニケーション学科でお会いできるのを、楽しみにしています。

  • Suzuki Lab

    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 理科(物理学、化学、生命科学)

    化学の発見を、教育の力に

    本研究室では、無機・有機化学や光化学を中心に新しい化学反応の開発・応用を通じて、安全性が高く、教育効果に優れた実験教材の開発に取り組んでいます。 中学校・高等学校の理科教育では、観察・実験授業の減少や安全性の確保、廃棄物の削減といった課題が指摘されています。 私たちは、理学と科学コミュニケーションの視点から、科学への理解を深め、深い学びを促す実験教材の開発と普及をめざして、研究と実践を進めています。

    Keyword

    化学発光、光化学反応、有機物の酸化・還元、化学教育

    Message

    化学系の研究室といえば、新しい反応や物質の開発、分析を通して、それらを私たちの生活や製品、工業にどう応用するかを研究するイメージがあるかもしれません。 本研究室では、そうした化学の研究成果を「学校教育」に活かすことをめざしています。 化学に関する高度な研究設備と充実した環境のもと、理学の専門性と科学を伝える力を両立させ、さまざまな分野の人々と協働しながら、広い視野を持って研究と学修に取り組むことができます。

  • Takemura Lab

    オリジナルHP
    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 理科(物理学、化学、生命科学)

    巨大ウイルスの謎に迫る!

    ウイルスとは何か、生命とは何かというのは人類の永遠のテーマです。得てしてウイルスは人類にとって「悪者」ですが、そうではない一面もあり、それが生物進化や生態系に重要であると考えられるようになってきました。武村研究室では、生物とウイルスの共進化の謎を解明し、人類とウイルスの共生社会をよりよいものとすることを目的に、ウイルスに関する生命科学と、ウイルス教育を中心とした生命科学教育・生命科学コミュニケーションの分野で、「巨大ウイルス」をキーワードに実験的、実践的研究を行います。

    Keyword

    水圏生命科学、巨大ウイルス、ウイルス教育、生命科学教育

    Message

    ウイルスは単なる病原体ではありません。私たち生物の恩人でもあるし、地球生態系の重要な一員でもあります。そんなウイルスがもつ可能性を追究する、巨大ウイルス研究と科学コミュニケーションの創造に一緒に取り組みましょう!

  • Nishimura Lab

    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 情報・データサイエンス

    モチベーションを科学する:
    Self-determination Theory Lab in JAPAN

    当研究室では、心理学の視点から人間のモチベーションに関する研究を行っています。特に、教育や組織におけるモチベーションのメカニズムを探求し、データ解析を活用した実証的研究を推進しています。実験・調査データを統計的手法により解析し、行動の背景にある心理的要因を明らかにすることで、より効果的な教育支援や組織マネジメントへの応用を目指します。

    Keyword

    モチベーション、心理学、データ解析

    Message

    人の「やる気」や行動のしくみに関心がある方、そしてデータを通してその答えを探したい方を歓迎します。この研究室では、モチベーションをはじめとする教育・社会・対人関係における心理を、統計や実証研究を通して探求します。楽しく学びましょう!

  • Watanabe Lab

    オリジナルHP
    担当教員
    分 野
    • 科学コミュニケーション
    • 数理

    人に伝え、議論する環境デザイン

    人に何かを伝えたり教えたりすることは、「教師」に限ったことでありません。私たちは、コミュニケーションを取る中で、伝え、教えること繰り返し、生活が成り立っています。当研究室では、この営みのあらゆる面の諸問題を分析し、それらの問題に対する解決を考案し、実行し、評価する研究を行っています。インストラクショナルデザイン(教授設計)は、教授学習活動の効果、効率、魅力を高めるための手法を集大成したモデルや、研究分野、またはそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスとして捉えられています。身近な問題を発見し、情報科学や心理学、教育学、数理統計学などの知識も総動員して、その解決を行うことを目指します。

    Keyword

    科学における概念理解を目的とした授業モデルの開発 学習者の相互作用を目的とした学習支援システムの開発

    Message

    アフリカにはこんなことわざがあります。「早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」一人で頑張ることも大切ですが、人と力を合わせることで、もっと大きなことが成し遂げられます。これから先、壁にぶつかることがあっても、一緒に支え合える仲間がいることを忘れずにいてください。学習や研究は孤独に感じる瞬間もありますが、同じ目標に向かって努力している仲間が必ずいます。そんな個性豊かな仲間と助け合える場を、これから一緒に作っていきましょう。

  • Science Communication Lab

    担当教員
    • 科学コミュニケーション分野担当教員 教授
    分 野
    • 科学コミュニケーション

    みんなでつくる、私たちの科学と社会

    科学と社会の関係を探求する「科学コミュニケーション」分野の研究を行っています。科学者や専門家だけでなく、あらゆる人々が科学技術にアクセスし、関われるようになるには何が課題となるのか、その「壁」を明らかにすることを目指しています。私たちは、その壁を乗り越えるための新しい仕組みや場を、実践を通じて研究・開発しています。

    Keyword

    共創、対話

    Message

    科学と社会をつなぐ「科学コミュニケーション」を通して、人々の協働を促し、より良い未来を築くための新しい仕組みを探求しています。皆さんで一緒に未来を作っていきましょう。

  • Information and Data Science Lab

    担当教員
    • 情報・データサイエンス分野担当教員
    分 野
    • 情報・データサイエンス

    Coming Soon