種子発芽を自在に制御する

種子を発芽させたい時、一般的な発芽の誘導法は、水を吸わせて適切な温度においておく、といった方法かと思います。しかし、世の中には水を吸わせただけでは発芽しない植物もたくさんいます。例えば、ある種の根寄生植物です。彼らは、寄生できなければ成長することはおろか、生存していくことさえできません。そのため、宿主の存在を感知して発芽する能力を獲得したと考えられています。宿主の植物は根圏のリン酸濃度に応じてストリゴラクトン(SL)と呼ばれる物質を根から放出し、AM菌と呼ばれる共生菌を呼び込みます。共生が成立すると、AM菌により土壌中のリン酸化合物を吸収する効率が上がるため、植物は健康に生育できるようになりAM菌に光合成産物である炭化水素を提供します。上記の根寄生植物は、このSLを発芽のシグナル分子として感受し、発芽することが知られています。当研究室では、これらの寄生植物が発芽のON/OFFをどのように制御しているのか、に興味を持ち、研究を進めています。
