| 講演者氏名 | 愛木豊彦氏(日本女子大学) |
| 講演題目 | 弾性体を平面上の曲線と捉えた数理モデルの可解性と妥当性について |
| 日時 | 2023 年7 月20 日(木)16:40~17:40 |
| 場所 | 野田キャンパス4号館3階 数理科学科セミナー室 |
| 概要 | 本講演では,1 次元弾性体の伸縮運動を記述する数理モデルについて述べる。このモデル では本来3 次元物体である棒状の弾性体を2 次元平面の曲線とみなしている。そのため, いくつかの情報が欠落する一方,モデルが単純化され数値計算等は容易になっている。ま た,各時間において,曲線の定義域と値域はそれぞれ1 次元区間と2 次元平面の部分集合 となり,それらの次元が異なる。そのため歪みが非線形となり数学的取り扱いに困難が生 じる。そこで,この困難を克服するために応力にある特異性を仮定することで,モデルの 可解性等を証明することができた。ここでは,可解性について説明するとともに,数値計 算結果を踏まえモデルの長所と短所を紹介する。なお,上述の内容は大分大学・小杉千春 氏との共同研究の成果によるものである。 |
| 備考 | 共催:東京理科大学総合研究院数理解析連携研究部門 共催:創域の芽プロジェクト「数学科ダブルラボの発展」 |
Department of Mathematics
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