| 講演者: | 渡邊道之氏(岡山理科大学) |
| 講演題目: | ハートリー・フォック近似法による多粒子系の逆散乱問題について |
| 日時: | 2023 年12 月8 日(金)16:30~17:30 |
| 場所: | 野田キャンパス4号館3階 数理科学科セミナー室 |
| 概要: | 同種粒子多体系の逆散乱問題とは,粒子の散乱状態から粒子間の相互作用と粒子に働く外力ポテンシャルを推定する問題である。例えば,加速器で多数の粒子を標的に向かって撃ち,その結果を観測すれば,粒子がどのように相互作用するか,標的の物理的特性を知ることができるか,という問いである。一方,ハートリー・フォック近似は、量子力学における多体系の問題を扱うための一つの近似手法として知られている。本講演では,ハートリー・フォック近似によって定められる散乱データから,外力ポテンシャルと相互作用を一位的に決定できること,さらにそれらを逆算する公式,すなわち再構成公式を導く手法について紹介する。 |
| 共催: | ・東京理科大学総合研究院数理解析連携研究部門 ・創域の芽プロジェクト「数学科ダブルラボの発展」 |
Department of Mathematics
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