日時 | 2024年7月3日(水)17:10-18:10 |
講演者 | 石渡哲哉氏(芝浦工業大学) |
講演題目 | 遅延微分方程式の解の爆発について |
場所 | 東京理科大学野田キャンパス 4 号館 3 階 数理科学科セミナー室 |
概要 | 時間遅れはシステムに振動性・不安定化をもたらせることもあるし、不安定 な解軌道を時間遅れを含む制御をいれることにより安定化させることができることもあ り、システムの”安定性”という観点からはいろいろな側面をもつ。ここでは解の爆発とい う観点から時間遅れの効果について考察した結果を紹介する。前半では、2次元の遅延微 分方程式系に対する時間遅れが誘導する解の爆発現象などを紹介する。後半では 1 次元の 遅延微分方程式をあつかい、定数遅れの場合と分布型遅れの場合について最近考察して いる内容について紹介する。本研究は、主に中田行彦氏(青山学院大学)との共同研究で ある。 |
備考 | 共催:東京理科大学総合研究院数理解析連携研究部門 共催:創域の芽プロジェクト「数理科学科ダブルラボの継続的な発展」 |
なお,談話会に先立って,同講演者による以下のセミナーが行われます.
日 時:2024 年 7 月 3 日(水)16:00~17:00
場 所:東京理科大学野田キャンパス 4 号館 3 階 数理科学科セミナー室
題 目:タイムラグを持つ微分方程式について
概 要: 時間発展を記述する微分方程式において、過去の解の情報(履歴)を参照す
るものを遅延微分方程式という。第 1 部では、いろいろなタイプの遅延微分方程式を紹介
した後、簡単な具体例を用いて遅延微分方程式の解の性質について概観する。