講演者 | 浜向直氏(北海道大学) |
題目 | 非凸な石の摩耗過程における待ち時間効果 |
日時 | 2024 年12 月13 日(金)16:30~17:30 |
場所 | 東京理科大学野田キャンパス4号館3階 数理科学科セミナー室 |
概要 | 海底や川底を転がる石の表面が、摩耗によりどのように形状を変えるかという問題を考える。石が凸な場合、この形状変化はガウス曲率流方程式で記述されることが、Firey(1974)により古く提案されている。さらに、石が凸と限らない場合は、石井・三上(2001, 2004)により整備された粘性解の理論がある。本講演ではその粘性解の挙動、特にくぼんでいる部分の挙動を考察する。初期時刻でくぼんでいる部分は、ある正の時刻まで全く動かない(削れない) こと、つまり解の待ち時間が生じることの証明を紹介したい。本講演の内容は、高橋怜甫氏との共同研究に基づく。 |
備考 | 共催:東京理科大学総合研究院数理解析連携研究部門 共催:創域の芽プロジェクト「数理科学科ダブルラボの継続的な発展」 |
Department of Mathematics
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