| 日時 | 2025年4月21日(月)16:30-17:30 |
| 講演者 | 可香谷 隆氏(室蘭工業大学) |
| 題目 | 完全非線形放物型方程式に対する発散型境界値問題の可解性 |
| 場所 | 東京理科大学野田キャンパス4号館3階数理科学科セミナー室 |
| 概要 | 本講演では,2階完全非線形放物型方程式に対する発散型境界値問題について論ずる.一般的なノイマン条件は,例えば管の中の液体界面上昇現象の解析を動機とした,接触角条件として導入された.発散型ノイマン境界条件は,接的な角度条件に対応する.また,発散型ディリクレ境界値問題は,非有界な曲線流のグラフ解の方程式の一般化としても解釈できる.一方,発散型境界条件は,Lasry-Lions (1989)によって定常問題の可解性について研究され,その可解性は内部方程式の形に依存することが解明された.本講演では,時間発展問題の一つである放物型方程式を対象とし,初期値問題の解の存在性・非存在性が内部方程式のある条件に依存することを中心に研究成果を紹介する.なお,本講演の内容は,柳青氏(沖縄科学技術大学院大学)との共同研究の成果を含む. |
| 備考 | 共催:創域の芽プロジェクト「数理科学科ダブルラボの継続的な発展」 |






