| 講演者 | 足立真訓氏(静岡大学) |
| 題目 | 有理型接続の留数定理と葉層の安定集合への応用 |
| 日時 | 2025年12月3日(水)16:30–17:30 |
| 場所 | 東京理科大学野田キャンパス4号館3階数理科学科セミナー室 |
| 概要 | 例外型極小集合予想「複素射影平面の特異正則葉層の葉は常に特異点に集積するであろう」は、多変数関数論・正則葉層の力学系理論において重要な未解決問題として知られています。この予想本体に関しては、いまだ有力なアプローチが見出されていない現状にありますが、次元3以上の複素射影空間に対しては Lins Neto (1999) により類似する主張が確かめられました。このLins Netoの定理は、Brunella (2008) により予想された「次元3以上のコンパクト複素多様体上の余次元1正則葉層が豊富な法束を持つとき、その葉は常に特異点に集積する」という一般化した形で現在では理解されています。この講演では、S.Biard、J. Brinkschulte との共著論文 (2023) に基づき、このBrunellaの予想の証明の概略を紹介します。 |
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