MESSAGE

ハザード、それは国家存亡の危機となる。

  • MESSAGE01

    拠点長

    創域理工学部社会基盤工学科 教授

    二瓶 泰雄Yasuo Nihei

    R6年元旦に能登半島地震が起こり、地震の後に、津波、土砂崩れ、火災等が同時多発的に発生し、甚大な被害となっています。これまで、地震や津波、洪水などの「ハザード」毎に災害研究は分かれていましたが、これらが同時に発生する「マルチハザード」に対応した学問体系に昇華し、様々な分野が連携した総合的な都市防災学の創出が必要不可欠です。本拠点では、新たなマルチハザード都市防災学を創出・実践し、持続可能でダイバーシティに配慮して誰一人取り残さない安全・安心な社会の構築に貢献することを目指します。本学には、「様々なハザード(地震や火災,洪水など)に関する防災研究者が多くいると共に、データサイエンスや材料開発等の研究者も多数います。このような本学の強みを生かして、「様々なハザードの防災研究者」及び「防災研究者とデータサイエンス・材料研究者の融合」という2つの横串型連携により、新たな都市防災学を創出・実践に取り組みます。

  • MESSAGE02

    副拠点長

    創域理工学研究科国際火災科学専攻 教授

    松山 賢Ken Matsuyama

    日本はこれまで地震、台風、洪水などの自然災害をはじめ、火災を含めた多くの災害に直面しています。こうした災害に対し、被害を最小限に抑えるためのさまざまな対策が進められていますが、それらの多くは各々のハザード(災害)を対象としたものです。しかし、例えば大規模地震が発生すると、“地震と火災”、“津波と火災”のように異なる複数のハザードが同時に発生する状況も珍しくありません。さらに、社会環境の変化や技術の進歩に伴って、発生する現象にも変化が予想されます。そのため、マルチハザードを視点とした、常に新たな研究が必要であり、また、分野を越えていろいろな領域の専門家とともに考えていくことが大切になります。皆さんも一緒にマルチハザード都市防災学という新たな学問分野を切り開いていきましょう。

  • MESSAGE03

    副拠点長

    理学部第一部物理学科 教授

    山本 貴博Takahiro Yamamoto

    東京理科大学には800人程度の研究者が在籍しています。その専門性の守備範囲は非常に広く、純粋数学・基礎科学の分野から医療生命分野まで多岐にわたります。その中には、もちろん、防災に関わる研究開発を推進している研究者もいますが、本学の最大の強みは「異分野連携」です。本拠点では、本学の多岐にわたる分野の研究者が「都市防災」や「マルチハザード」をキーワードに連携することで、個々の分野では解決や発展が難しいとされてきた課題や問題に取り組みます。また研究のみならず、大学としての重要なミッションである「人材育成」についても、都市防災ファシリテーターの育成を計画しています。さらに、本拠点で得られた新たな知見や技術を迅速に社会に実装していくための仕組みとして、例えば、大学発スタートアップの創出や利活用にも力を入れていきたいと存じます。

MEMBER

災害、統計、生命…、多くの頭脳が集う。

氏名 職名 所属
二瓶 泰雄 拠点長・教授 創域理工学部社会基盤工学科
山本 貴博 副拠点長・教授 理学部第一部物理学科
松山 賢 副拠点長・教授 創域理工学研究科国際火災科学専攻
伊藤 拓海 併任教員・教授 工学部建築学科
宮津 裕次 併任教員・准教授 創域理工学部建築学科
石垣 綾 併任教員・教授 創域理工学部経営システム工学科
瀬尾 隆 併任教員・教授 理学部第一部応用数学科
柏田 仁 併任教員・講師 創域理工学部社会基盤工学科
加藤 佳孝 併任教員・教授 創域理工学部社会基盤工学科
松澤 智史 併任教員・准教授 創域理工学部情報計算科学科
下川 朝有 併任教員・准教授 理学部第二部数学科
大宮 喜文 併任教員・教授 創域理工学部建築学科
桑名 一徳 併任教員・教授 創域理工学研究科国際火災科学専攻
永野 正行 併任教員・教授 創域理工学部建築学科
劉 虹 併任教員・助教 創域理工学部建築学科
崎山 夏彦 併任教員・助教 工学部建築学科
中嶋 宇史 併任教員・教授 先進工学部物理工学科
井上 遼 併任教員・准教授 工学部機械工学科
四反田 功 オブザーバー・准教授 創域理工学部先端化学科
高瀬 幸造 併任教員・准教授 創域理工学部建築学科
滝本 宗宏 併任教員・教授 創域理工学部情報計算科学科
多賀 祥平 併任教員・助教 創域理工学部情報計算科学科
髙嶋 隆太 併任教員・教授 創域理工学部経営システム工学科
伊藤 和哉 併任教員・助教 創域理工学部経営システム工学科
伊藤 香織 併任教員・教授 創域理工学部建築学科
高柳 誠也 併任教員・講師 創域理工学部建築学科
柳沼 秀樹 併任教員・准教授 創域理工学部社会基盤工学科
藤沢 匡哉 併任教員・准教授 工学部情報工学科
鈴木 海友 併任教員・助教 創域理工学部電気電子情報工学科
麻生 尚文 併任教員・講師 先進工学部物理工学科
仲吉 信人 併任教員・教授 創域理工学部社会基盤工学科
本村 泰隆 併任教員・准教授 生命医科学研究所
細川 直史 併任教員・教授 創域理工学研究科国際火災科学専攻
橋本 永手 併任教員・講師 創域理工学部社会基盤工学科
赤倉 貴子 併任教員・教授 工学部情報工学科
垣野 義典 併任教員・教授 創域理工学部建築学科
伊高 静 併任教員・講師 創域理工学部経営システム工学科
越智 小枝 客員教授・教授 東京慈恵会医科大学 臨床検査医学講座
田口 仁 客員教授・主任研究員 国立研究開発法人防災科学技術研究所
岡本 あけみ URA
鵜澤 真治 URA

RESEARCH

災害から命を守るために、必要なことはすべて。

研究体制

本学には、「様々なハザード(地震や火災、洪水など)に関する防災研究者が多くいると共に、データサイエンスの研究者も多数います。このような本学の強みを生かして、「様々なハザードの防災研究者」及び「防災研究者とデータサイエンス研究者の融合」という2つの横串型連携により、新たな都市防災学の創出・実践に取り組みます。

リアル実験

火災科学研究所での火災実験や
水理研究室での水害実験など

⇆
メタバース実験

リアル実験をもとに
メタバース空間でシュミレーション

研究ユニットとしては、①マルチハザードユニット(ユニット長 : 松山 賢・創域理工学研究科 国際火災科学専攻 教授)、②防災インフォマティクスユニット(ユニット長 : 山本 貴博・理学部第一部 物理学科 教授)、③地域共創ユニット(ユニット長 : 伊藤 拓海・工学部 建築学科 教授)、という 3 つのユニットから構成されます。

  1. 01

    時間と空間から
    災害を捉える。

    同時多発的、連鎖的に発生する災害のメカニズムを解明し、必要な予防・対策を明確化する。

    マルチハザード
    ユニット
    1. 01

      時間・空間連鎖型マルチ
      ハザード現象の科学的解明

    2. 02

      マルチハザード大型実験

  2. 02

    災害対策に
    情報を活用する。

    AIやメタバースなどの先端技術をはじめ、データ・情報科学を活用した防災・減災を確立する。

    防災インフォ
    マティクスユニット
    1. 01

      マルチハザード
      シミュレーター

    2. 02

      被害把握-避難誘導·
      医療支援技術開発

  3. 03

    地域の視点で
    災害を考える。

    各地域に特有の防災課題を捉え、その克服のための技術、仕組みを構築する。

    地域共創ユニット
    1. 01

      地域密着型の
      研究開発、課題解決

    2. 02

      地域の自治体、民間企業、
      市民との協働

×
  • 建築系
    土木系

    国立研究機関

    材料・情報系
    防災系

    建築系/
    土木系/
    材料・情報系/
    防災系/

  • 国・地方自治体

    行政機関

    医療機関

    国・地方自治体/
    医療機関

  • 大学

    アカデミック
    機関

    学会

    大学/学会

  • 医療機関
    マスコミ
    IT企業

    民間企業

    建築系企業通信系企業
    自動車系企業
    電力系企業

    医療機関/マスコミ/
    IT企業/電力系企業/
    自動車系企業/
    建築系企業通信系企業

将来的には、
本拠点を核として、
外部の機関と連携する
ネットワーク型研究体制
とすることを目指します。