東京理科大学 TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE

創域理工学部 理工学研究科

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加藤 佳孝教授 KATO Yoshitaka

所属学科: 社会基盤工学科 学位: 博士(工学) 専門分野: コンクリート工学 研究室URL: https://www.rs.tus.ac.jp/concrete/ 研究者DB: https://www.tus.ac.jp/ridai/doc/ji/RIJIA01Detail.php?act=pos&kin=ken&diu=5d73

持続可能なインフラの構築と維持管理を目指して

二酸化炭素の吸収や産業廃棄物の有効利用等の環境に貢献できる材料を用いて、労働者が安全・安心に構造物を構築できる施工性を有するとともに、供用中に生じる災害や経年劣化に耐えうる構造物を構築するために必要なコンクリートとは何か?を追究するために、あらゆる関連技術を対象に研究をしています。

カーボンニュートラルと持続可能な社会の形成に貢献するコンクリートの開発

セメントやコンクリートの製造では、他産業から排出される廃棄物を有効利用するなど、環境への負荷を低減することに貢献しています。最近では、2050年にカーボンニュートラルな社会を実現するための1つの重要な技術として、コンクリートが注目されています。それは、コンクリートが二酸化炭素を吸収・固定することができるからです。ただし、製造時に二酸化炭素を排出してしまうセメントに代表されるように、使用する材料によっては二酸化炭素の排出量が多くなってしまうことも事実です。さらに、構造物の施工は、従来よりも機械化や自動化が進みつつありますが、未だに技能者の手に委ねられる部分が多いことも事実です。
我々の研究室では、環境負荷(二酸化炭素排出、天然資源消費、産業廃棄物等)を低減しつつ、環境にプラスの貢献(二酸化炭素の吸収・固定)をするとともに、施工における技能者の安全・安心を実現し、施工の省力化・合理化を達成できるようなコンクリートの開発に取り組んでいます。

For Students

想像し、創造することを楽しむ

水に次ぐ消費量であるコンクリートは、その起源は9000年前ともいわれる古典的な建設材料ですが、コンクリート中で生じる様々な化学反応や、それに伴い形成される空隙構造については未解明なことが多いのも事実です。ナノ・マイクロスケールの物理化学現象から、構造物ではメートルオーダーの力学現象まで、対象とするスケールと現象論の範囲が広いのも特徴です。災害に耐えうる安全性を備えつつ、ナノスケールで生じる化学反応による劣化にも抵抗することが求められます。コンクリート中で生じている様々な現象について、観察や測定することができればよいのですが、そんなに簡単にできるものではありません(直接観察はほぼ不可能です)。そのため、観察できること、測定できることから得られる知識を総動員して実現象を想像し、仮説をたてて、その仮説を検証していくことの繰り返しです。この思考のプロセスが実に面白い?!その結果、例えば、大気中の二酸化炭素を吸収するような材料の開発に結びつく等、素材としては古典的でもあらゆるポテンシャルを秘めた、とっても楽しい素材なのです.

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