
More is different 〜未知の超伝導現象に挑む―先端物理学科 矢口宏教授に聞く―
特定の物質を超低温に冷やすと電気抵抗がゼロになる「超伝導」は、リニアモーターカーや医療用MRIで知られる一方、その発現メカニズムには今なお多くの謎が残されています。物性物理を専門とする矢口宏教授は、従来の理論では説明しきれないルテニウム酸化物超伝導体や鉄系超伝導体に注目し、その解明に取り組んでいます。

特定の物質を超低温に冷やすと電気抵抗がゼロになる「超伝導」は、リニアモーターカーや医療用MRIで知られる一方、その発現メカニズムには今なお多くの謎が残されています。物性物理を専門とする矢口宏教授は、従来の理論では説明しきれないルテニウム酸化物超伝導体や鉄系超伝導体に注目し、その解明に取り組んでいます。

魚の骨は力に応じて形成されるのか――。坂下美咲嘱託特別講師は、工学理論を応用したシミュレーションと細胞レベルの観察を通して、魚の椎骨がウォルフの法則に基づいて形成される仕組みを解明しています。さらに、その研究を生物進化や古生物の運動様式の理解へとつなげようとしています。

圧電セラミックスは力と電気を変換する材料ですが、多くは鉛を含むため環境負荷が課題です。髙木優香講師は、鉛フリー材料の研究で常識を覆す手法を見出し、新たな解析手法とともに材料開発の可能性を広げています。

平面や球面、ドーナツの表面など、曲面にはさまざまな種類があります。これらの違いや本質的な性質を明らかにし、図形を深く理解する学問が幾何学です。馬場蔵人准教授は、その中でも曲面の性質を解析する「微分幾何学」を研究しています。

電気を通す性質をもつ「有機半導体」は、柔らかく加工しやすいという特長から、有機ELや太陽電池などへの応用が進んでいます。中山泰生准教授は、有機物の「バンド幅」に着目し、電子がどのように移動するのかを測定することで、有機半導体が電気を通す仕組みの解明に取り組んでいます。

音や映像に対して人が何を感じ、身体がどう反応するのか。建築音響を専門としてきた朝倉教授は、現在、音に対する人間の心理的・生理的反応を中心に研究を進めています。環境音や騒音など、幅広い音を研究対象としています。

秋元琢磨教授は、多数の粒子のふるまいを確率や統計を使って解明する統計物理学の中でも、未解決の課題に挑んでいます。 物理現象を超えて広がるこの学問の可能性と、「研究教育」への熱意を語ります。

都市計画を専門とする伊藤香織教授は、都市に関する多様な研究と実践を行っています。空間情報の分析をはじめ、「シビックプライド」や公共空間の活用を促す「ピクニック」など、都市の魅力を高める研究をしています。