物理学実験群

物理学実験は、学生自身が実験を通して物理現象を体感し、能動的に物理の理解を深めてゆく授業形態であり、講義形式の授業と相補的な位置づけにある。学生は実験結果を整理・解析する上で基本概念の理解を深めるばかりでなく、客観的なデータ処理の基礎技術や報告書作成・口頭発表の仕方を学ぶことができるが、その最終目標はそれらの技術を踏まえた上で、実験や観察に基づいて自然現象を科学的にとらえる態度を身につけ、 自然現象の追究解明に資する能力を培うことにある。これらを以下のように3年間にわたり段階を追って学習する。

物理学実験1

物理学実験に対する心構え、測定器具の扱い方、データの解析の仕方、誤差の求め方、ノート・レポートの書き方など物理学実験の基本を修得する。

物理学実験2

実験1で学んだ事柄を基に、物理学の各分野の内容を実験し、結果について解析し、考察を加える。また報告書の提出と実験発表により、結果を整理し記録するだけでなく発表する技術も習得し、実験を単なる追体験で終わらぬように配慮する。

物理学実験3

実験を通じて、各種の測定器具の操作、工作などの実験技術の習得、ならびに背景となる理論の学習を目的としている。学生自身による実験結果のプレゼンテーションを行い、物理の理解およびプレゼンテーションスキルを高める。